こんにちは、とんです。
今日は就労移行支援サービスについてお話したいと思います。
- この記事がおすすめな人
- 長期の休職をして体力的に通常復職することが不安な人
- 前職が自分に向いていなかったけれど、次どういう業種にいけば良いのかわからない人
- とにかく復職が不安な人
就労移行支援事業所とは?
対象の人は?
就労移行支援事業所で対象となるのは、65歳以下の、障害を持つ一般企業への復職を目指す人です。
この中の障害を持つ人とは、精神障害、身体障害、発達障害を持つ人のことです。
長い時間働くことが不安な人や、体調にまだ不安が残る人、自分に合った仕事を見つけたい人等々、就労に対して不安を抱える人の、就労への窓口のような場所です。
どんなステップで就職を目指すの?
就労移行支援サービスでは大まかに3つのステップを通して、社会復帰を目指していきます。
多種多様なプログラムの中から自分の苦手な分野や、伸ばしたい分野のプログラムを選びます。実施していく中で、スタッフと一緒にプログラムをやってみてどうだったか、今後どうしてくかを随時フィードバックしてもらうことができます。
事業所からハローワークや生活支援センターに繋げ、一般就労を目指します。
就職活動のサポートとして面接練習や履歴書の書き方を教えてくれるプログラムも存在します。
就職した後も、随時面談を行う等職場に定着することができるように継続してサポートをしてくれます。
利用できる期間は決まっているの?
原則2年以内です。
2年の間に就労支援を受け、就職活動を行い、実際の企業に就職することを目標に、就職までのプログラムを専門家と立案していくこととなります。
どのぐらいの金額で利用できるの?
前年度の世帯収入により利用金額が変化します。
世帯収入は本人と配偶者の金額の合計であり、親の収入は換算されません。
条件によっては減免される可能性があるため、各行政に相談することをおすすめします。
賃金は発生するの?
原則賃金は発生しません。
就労支援移行事業所が、就労する場所ではなく就労の準備をするための施設と定義づけられているからです。
同じような場所だと就労継続支援A型・B型がありますが、こちらは就労機会の提供が目的にあるため、賃金が発生します。
どんな内容のプログラムがあるの?
プログラム内容は事業所によって様々です。
下記にあるように、自分のスキルを磨くものから、就職に関わることが中心にあります。また、オンとオフの切り替えが苦手な人やリフレッシュの仕方がわからない人も、特に精神障害を抱えている方だと多くいます。ですので、長く就労していくための息抜きの仕方の提案として余暇活動がプログラムに加わっている事業所も多いです。
パソコントレーニング
- 個人のレベル上に合わせたパソコン講座の受講
- データ入力等、職場でパソコンを使うことを想定した訓練
- パソコン関連の資格取得のバックアップ
実践トレーニング
- 模擬就労;会社で行われている仕事を模擬的にグループもしくは個人で行うトレーニング
- 企業実習;実際に企業で業務を行う職場体験トレーニング
- 模擬面接;スタッフと共に模擬面接を実施し実際の就職活動へつなげるトレーニング
余暇プログラム
- リフレッシュ方法を身につける
- 農業プログラム
- ダンス
- ストレッチ 等
- 働き続けるための体力をつける
- ウォーキング
- フットサル 等
そのほか
その事業所によっては、独自のプログラムを提供をしているところもあります。
身体的な体力や精神的な体力があるようであれば、事業所に見学に行ってみたり、実際に相談をしてみて、独自のプログラムの様子を見てみることもおすすめです。
仕事復帰を全力サポート | 就労移行支援のCocorport(旧社名:Melk)
新しい場所に飛び込むことや新しい場所を探すことが苦手なことが多いうつ病さん。
新しい場所を探す手間だけでも省けるように、1例としてひとつの事業所を上にご紹介しておきますね。
就労支援移行事業所を経由しないで復職した話(実体験)
ここまで説明してきましたが、私は就労支援移行事業所を経由しないで元の職場に復職をしました。
振り返ってみると、就労支援移行事業所を経由すればよかったなと思います。
私は大学受験をしていた頃から将来は作業療法士になると決めていました。学生時代は飲食店やカラオケでアルバイトをしていましたが、一生の仕事として考えていたのはずっと作業療法士でした。
なので、作業療法士以外の道を歩いている自分は想像できなかったんですね。今でも作業療法士以外を生業にして生きていくことは正直想像できないです。作業療法の考え方を使わないで歩んでいく人生は全く想像できないです。だからこそ、周囲に反対されても作業療法士として復職してしまったんですよね。大好きな仕事だったらすぐに正社員に戻れると思っていたし。
現実は正社員ではなくパートタイム勤務での復職でしたし、2ヶ月経っても週3午前中の時短勤務から抜け出すことはできませんでした。
なかなか数ヶ月も週3午前中の最低限シフトで働くところから抜け出せなかったのは、就労するための体力が戻っていなかった、生活リズムを取り戻せていなかった、就労のためのストレス耐性ができていなかったことが原因だったと思います。
何より、もしかしたら作業療法士の仕事が向いていないかもしれないという考え方に至れなかった。周囲にあれほど反対されたにも関わらず。
自分の視野を広げるためにも、自分の体力やストレス耐性をつけるためにも、新しい世界を見させてくれる就労移行支援サービスを使用してみてもよかったのかな、と思います。
この記事を読んでくださったあなたが、自分にとって大切な選択肢を見つけることができますように。次回もまた読んでいただけると嬉しいです。
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